黒戸噴水滝 登攀

黒戸噴水滝 下段

10月2日黒戸噴水滝登攀
成瀬・田中

本当は大きな沢に入っている予定だったけど、天気の都合で流れてしまい大滝へ。
黒戸噴水滝は成瀬さんが前々から登れないか気にしていて、偵察にも行ったことがあったそう。
かつては桑の木沢探勝路を行くと40分ぐらいで黒戸噴水滝まで行けたそうですが、今は梯子が落ちたりしていて途中からは沢登り的になります。

アプローチ途中の「くの字滝」

もう少しで到着

2時間弱で滝下へ到着。

黒戸噴水滝 下段

出だしの一段は右からノーロープで上がりました。
そして、ここからスタート。

登攀スタート

逆相のヌルっとした岩で、ほとんどエイドで少しフリーとなりました。
岩は脆く、ハーケンの効きもいまいちだったので緊張しました。

1P目上部

途中でリスが無くなりプロテクションが取れなくなり、フリーに切り替え。

あとちょっと

最後はクラックを使いのっこし。その上のテラスでピッチを切りました。

ここには古いハーケンと苔の生えたスリングが残置されていました(回収し忘れました。次登る方は回収お願いします)。ここまで登って敗退したのかな?

1P目のフォロー

滝下から見ていた時は2P目はそんなに悪くなさそうに見えていましたが、近くまで上がってみると2P目も悪そうです。

2P目出だし

ここからハーケンが効かない中でのエイドとなり、かなり大変そうでした。
あとちょっとで落ち口なので、そこまで行ければ・・・。

落ち口で半開きのカムを頼りに登る

落ち口の上はスラブ。流水の中にハーケンを決めてあとはランナウトで登っていきました。

2P目上部のフォロー

滝上に上がって、ほっと一息。
とにかく寒くて、登っていてもビレイしていても寒くてブルブル震えていました。
成瀬さんはウエットスーツでしたが、それでも寒かったそう。

少し上がるとその上に上段滝

黒戸噴水滝 上段

これが噴水です

上段は右側から登りました。

ここも脆い

30mちょっと伸ばして落ち口へ。

落ち口にて

左岸側から歩き+木を使って2ピッチの懸垂で取り付きへ。

3ピッチとそんなに大きくない滝ですが、充実した登攀が出来て良かったです。
また、上段の噴水部分は珍しいもので、一見の価値があります。

しかし、このあたりの滝はみんな脆くてかなり緊張します。
どうも危ない事をしているような・・・と話しながら下山。

たぶん初登なのではないかという事ですが、登った人はいるのかな?
情報お持ちの方いたら教えてください。